モンゴルだるま@ウランバートルにお泊り・・・暑っ苦しいっす。

こんばんは

久々の連続投稿です。

別にお金持ちでもなんでもなくって、
というか、多分、生活コスト自体はモンゴル在住の日本人の中で一番低く、かつ収入は胸をはって最低だと断言できるだろう、レベルの清貧庶民な私です。

そのわりになんとなく、「これは買いたいなぁ」ってものは大抵、それが入手できるくらいのお金はなんとなく臨時収入で入ってきちゃう、金運があるんだか、ないんだかよくわからない人生です。

先日、遠路はるばる馬を購入しに行きまして、なんとなく年収以上分ぐらいの大枚はたいてしまいました。

それなりに「こうしたいな」という見積もりとか目論見とかはあるにせよ、あんまり綿密な資金繰り計画を立ててたりするわけではないので、大きな買い物をするときは、ゲットする高揚感のあとに、「あぁ、また衝動買いをしちまった」と脱力感が伴うのも性分でしょう。

馬に関しては、まったく後悔はしていないのですが、今はむしろ、巷ではやっている馬インフルエンザの感染が心配です。死亡率が20%を超える、というのは、ただごとではない。

さらに、馬インフルエンザの感染源のひとつといわれているスフバートルアイマグのある村から、競馬用に調教して欲しい、と種馬が持ち込まれているだけに、不安が募っています。

現金収入は必要というか、もう必須、というか、喉から手が出るほど欲しい!というのも本音ですが、馬インフルエンザ感染の兆候があったらすぐに抗生物質の投与等適切な処置をしないと群が全滅の危機、ときけば、草原で見守りたいという気持ちも強くあるのです。

まぁ、そんなワジワジした気持ちですごす兼業遊牧民な私。

収入に見合うだけの支出、投資をする、という小心者かつ堅実さを愛する清貧庶民な私とは対照的に、現金収入そのものが右から左へと流出するモンゴル人たちは、ほんと、次から次へと、「欲しいもの」が続出で驚かされます。

馬を買って、ようやく母馬の乳搾りが始まり、自家製の馬乳酒が堪能できるようになって満足か、と思いきや、今度は、近くの池で「ガチョウが買いたい」とか言い出した。

てか、そもそも「あの池欲しい」とか「あの壊れた深井戸を買い取ってリハビリテーションしようよ」とか・・・えっと、そこまでくると土木工事の領域ですが?

さらに・・・「軍用トラック買っちゃおうよ」と。

う・・・

軍用・・・トラックですか・・・


一部マニアにはかなり大うけな提案でしょう。

GAZ66.
4WDで兵站用トラック。煮炊きができるストーブ付き。作戦会議用のテーブル付き。無線通信用パラボラアンテナ搭載。窓は横だけでなくルックといわれるサンルーフ的なものが3つもついている。。。

普通の20人乗りとかのバスでは行けない辺境地もガシガシいけるぜー、とか。
そういえば10年前ぐらいはかなり欲しいと検討していたお話であります。
10年くらい前っつーか、そもそも会社設立当初は、やたらとフブスグルアイマグとかバヤンウルギーとかザブハンやオブスといった険しい道や峠や泥沼を乗り越えていかねばならぬハードな道のりの目的地で乗馬トレッキングツアーや環境保全活動のサポートにいっていた日々であります。

最近は、都会から1時間半、通勤圏内にあるマイルドな草原に家畜を飼い、自前のゲルを建て、暑い日はゴムボートを膨らまして、近くの清流で涼み、爽やかな日は馬で草原を駆け巡り、雨の日はゴロゴロするといったノンビリしたスローライフを楽しんでいるわけで、今、軍用トラックを改造してまで欲しいか、と言われると微妙・・・

でもでもでもでも、、、

ラブワゴンに続き、軍用トラックってちょっとキャッチーじゃない?
とか揺れ動いているのも事実だったりする。

1985年製。100kmあたりの燃費は32リットル。
ラブワゴンの2倍以上の燃費の悪さ・・・

どうなんすかね?

大手ツアーオペレーターのNOMADSてtところも、4WDトラック改造型のバスを使って、結構いろんな辺境地にお客様を案内しているわけですが、どうやら、三菱製の左ハンドルトラックらしい。

100kmあたり32リットルも食い散らかすんじゃ、1グループで12人、5泊6日くらいのプログラムをゲットしないと採算取れそうにない。

・・・なんて、マイナス要因をいろいろ洗い出してるわけだけど、裏腹に、「なんとかなんじゃないか?」とか「抜本的に初心に戻って、辺境にも繰り出すタイミングじゃないの?」っていう変なささやき声もあるわけです。

にしても、軍用トラック(現役だけど、この秋引退予定)なので撮影は禁止。
見るだけー、触っちゃだめー、、、なのです。

第2期が赤字じゃなかったら、「お、安い!なんとかゲットしちゃおうよ」と衝動買いしたところでしょうが、ここんとこ、ほんと、微妙に赤字続き。減価償却費分+3万円分ぐらいの赤字なので、まぁ、たいしたことはないと考えることもできるわけですが。

来年で会社設立10周年を迎えます。
スタッフ20人ぐらいで賑やかにブイブイと急成長を続けていた頃だったら、多分、買っちゃってるんだろうけれど、どーんと裏切られ、回転資金を騙し取られる形でもぎ取られ、七転八倒し、体を壊して生きるか死ぬか、というところまで落ち込んだどん底時代から、ようやっと、這い上がってきた、抜け出せそう、、、というときなんですよね、今現在。

とりあえず、あーだらこーだらとごちゃごちゃしている今週末からのぴりっとした仕事をこなしてから、また頭をからっぽにしてから、これからの道を作っていこうかな。

どう思います?

ロシア製軍用トラック(モンゴル陸軍仕様・退役)でいく辺境地の旅。
すんげー、ごついキャンピングカーだって思えば楽しいかな?